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2020.12.23電気自動車を「災害時の非常用電源」とする実証実験を行いました!

新電力おおいたは、再生可能エネルギーの普及を促進するために、事業で使用する電力の再生可能エネルギー100%化にコミットする協働イニシアチブである【RE100】へ対応する電源の準備を進めています。

 

RE100とは、企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的なイニシアティブであり、世界や日本の企業が参加しています

参照元:「環境省RE100の取組」より

 

11/15(土)に由布市庄内町大津留地区で行われた秋季避難訓練に参加させて頂き、再生可能エネルギー普及の一環として、同エネルギーにて発電した電気を用いて充電した電気自動車を、災害時の非常用電源として活用する実証実験を行いました。

 

今回、会場となったのは2012年に廃校になった大津留小学校。現在は「おおつる交流センター」と名を変え、大津留地区の福祉・防災の拠点として、また、地域住民の交流の場、心の拠り所として活用されています。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力⑤

 

新電力おおいた_電気自動車_電力⑦

 

月1回開催される「おおつるマーケット※」では、地域で採れた新鮮な農産物が購入できるとあって、区外から足を運ぶ人も増えているそうですよ。
※新型コロナウィルスの影響により予告なく中止になる場合があります。

 

 

地域住民と自治体が一体となって取り組んだ避難訓練

 

避難訓練は由布市庄内振興局長 大野 利武様のあいさつでスタート。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力⑥

 

由布防災安全課、由布市総合政策課、おおつるまちづくり協議会、消防団の方々の他、地域にお住いの皆さんも大勢参加しており、近年頻発する災害への関心の高さが伺えました。

 

デンケングループの代表として社長の山野もごあいさつさせていただきました。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力⑨

 

実証実験にご協力いただくことへの感謝の気持ちと共に、“私たちの技術をお役に立てたい!”という熱い想いを伝えました。

 

 

デンケン社員が講話を担当!

 

続いて、株式会社デンケン ソーラー事業部の岡原が「災害発生時の停電に備えて」というテーマでお話をさせていただきました(災害のプロを前にして、、、と大変恐縮していました笑)。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力⑧

 

2018年9月北海道全域が停電(ブラックアウト)した北海道胆振地方東部地震や、2019年9月千葉県で2週間にわたり数万世帯が停電した台風15号を例にあげ、「停電備えて準備しておきたいもの」、「災害時どう行動したらいいのか」などを詳しく解説。

 

スライドも活用し、15分ほどでしたが、内容の濃いお話ができたのではないかと思います。

 

停電の備えについては新電力おおいたのブログ「地震など災害時の停電への備えと、対応について」でも詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

電気自動車を使った実証実験

 

講話が終わると、いよいよ実証実験へ。電気自動車(リーフ)を使い、「電気自動車に貯めた電気でどのくらい避難所の電気を維持できるか」という実験を行いました。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力②

 

今回、電機自動車(リーフ)で動かした家電は、避難所生活を維持するために最低限必要な以下の5種類。

 

【大型照明2台】
暗闇は危険な上、不安をあおります。照明は必須です。

【扇風機1台】
暑さ寒さは健康に悪影響を及ぼします。室温をコントロールする家電は欠かせません。

【湯沸かしポット2台】
お湯はインスタント食品などの調理に必要不可欠。あたたかい食事、飲みものは気持ちを落ち着ける効果があります。

【冷蔵庫1台】
食料を保管するために必須です。

【テレビ1台】
テレビは貴重な情報源になります。

 

皆さんは、電気自動車1台で上記の家電をどのくらいの期間動かせると思いますか?「1日!」「2日くらい??」そんな声が聞こえてきそうですが、、、実は使う時間帯を絞れば、6日程度うごかすことができるんです!

 

避難訓練に参加した方々も興味津々で、「ガソリン式発電機とどう違うの?」「この機器は何?」「洗濯機は動かせないの?」などさまざまな質問が飛び交っていました。

 

ちなみに、電気自動車に貯まった電気を活用する方法は3つあります。

 

①インバーターに接続する

 

これが今回試した方法です。

 

電気自動車の電気はそのままでは使えません。車のバッテリーに流れる“直流”を家電に使える“交流”に変換する必要があります。直流を交流に変換してくれる機器が写真の【インバーター】です。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力①

 

インバーターがあればいつ、どこにいても家電を使うことができるので車中泊が必要な長距離ドライブや、キャンプなどのアウトドアレジャーの際も役立ちます。

 

②充放電設備(V2H)を設置する

 

【充放電設備】は電気自動車と家をつなぐ給電設備です。

 

この設備があれば電気自動車の電気を家に送ることができるようになるため、停電時も普段と同じようにご自宅で電気が使えます。

 

停電時以外も、安い深夜電力で車を充電し、日中その電気をご自宅で使うことにより、電気代を抑えることができます。

 

現在、インバーターは数十万円、充放電設備は百数十万円ほど(大きさやタイプにより異なる)で購入できます。「高い」と感じる人も多いかもしれませんが、蓄電池が100〜150万円前後ですから、“蓄電池の代わり”と考えれば決して高額ではありません。

 

一般のご家庭においてもいずれ「電気自動車+インバーターor充放電設備」を備えた“災害に強い家”がスタンダードになると考えています。

 

③車内のコンセントを使用

 

こちらが一番手軽で簡単な方法です。

 

車内にある電源用コンセントに家電のプラグを差し込むだけでOK。一度に多くの家電を使うことはできませんが、一般のご家庭に必要な電力は十分賄うことができます。

 

車内コンセントの最大出力は1500w。家電の中でも大きな電力が必要になる電気ポット(沸騰時)も1000w程度ですから、ほとんどの家電を動かせると考えてよいでしょう。

 

ただし、車種によってはコンセントが標準装備されていないものもあります。電気自動車をお持ちの方は一度確認してみてください。

 

100台同時に充電できる、スマートフォンの充電ケーブルも紹介

 

新電力おおいた_電気自動車_電力④

 

実証実験の合間に、災害時に役立つ「100台同時に充電できるスマートフォンの充電ケーブル」も紹介させていただきました。

 

以前、避難所O・SO-LARを設置した湯布院福祉センターに提供したものと同じです。

 

スマートフォンは、災害時、連絡を取り合う手段としてはもちろん、情報源として、ストレス解消の道具として、大いに役立ちます。

 

実際、今年7月の集中豪雨で湯平が停電した際、活用する寸前だったそうです。

 

避難所フリーソーラーについては「避難所O・SO-LARプロジェクト。停電時に避難所の電力を自家発電で賄います」、湯布院福祉センターで行われた避難所O・SO-LAR竣工式の様子は「湯布院にて、避難所O・SO-LARの竣工式が行われました!」をご覧ください。

 

 

非常食アルファ米を試食、そして閉会へ

 

実証実験の後は非常食「アルファ米」の試食が行われました。

 

アルファ米とは、お湯や水を注ぐだけで食べられる備蓄用ご飯。災害時はもちろん、登山や、海外旅行などさまざまなシーンで活用されています。

 

新電力おおいた_電気自動車_電力③

 

お湯の場合は約15分、水の場合は約60分で完成。

 

今回はわかめご飯でしたが、他にも五目ご飯、きのこご飯、ドライカレー、おかゆなど様々な種類があるんですよ。これなら、避難所生活が長くなっても飽きずに楽しめそうです。

 

アルファ米は水でもOKですが、正直お湯の方がホカホカで美味しい!こういった備蓄食をつくる際にも、やっぱり電気(=電気ポットで沸かしたお湯)が必要だなぁとしみじみ思いました。

 

試食が終わるとおおつるまちづくり協議会 曽根崎 平八様が閉会の挨拶を行い、無事避難訓練が終了しました。

 

 

最後に

 

由布市は今年7月の集中豪雨、9月の大型台風10号で大きな被害を受けました。そのため、参加した皆さんはいつも以上に真剣そのもの。

 

電気自動車を活用した非常用電源についてもその有用性は認めながらも、「1台では心もとない」「一般家庭で使うにはハードルが高い」など厳しい意見もいただきました。

 

電気自動車を非常用電源として活用する私たちの取り組みはまだはじまったばかり。皆さんの意見、特に厳しい意見や要望を参考に、より良い方向へ進めていきたいと考えています。