九州電力様の一部メニューで「電気料金の見直し」が行われました。2020年4月1日からすでに新料金が適用されています。
- 4月の九州電力様の電気料金見直しで、オール電化の一部のご家庭で電気代が高くなります!※1
- 値上がりする金額は1ヶ月500円※2前後〜。中には1,500円※3近く上がるご家庭も!!
※1対象メニューで契約しているご家庭。※2、3金額はあくまで目安です。ご利用状況により異なります。
該当メニューを契約しているご家庭には事前に「九州電力から重要なお知らせ」と書かれた封書が届いているはずですが、、、ご覧になりましたか?
「届いていたけど、まだ見ていない」、「一応目を通したけどよく分からなかった」、そんな方は是非この記事をじっくりと読んでみてください。
現在、新電力おおいたには「九州電力様の電気料金見直し」についてのお問い合わせが殺到しています。電気料金に対する意識が高い人は、この機会に新電力への乗換えを考えているのです。
理由は明快で、新電力に乗り換えた方が、電気代を安くできる可能性が高いからです。電気は購入先を選べる時代になりました。この記事を読んでぜひ、「新電力、しませんか?」
九州電力様の料金見直しの対象となるメニュー
今回料金の見直しが行われたメニューは以下の7つ。
- 季時別電灯
- 時間帯別電灯
- 時間帯別電灯(8時間型)
- ピークシフト電灯
- 深夜電力A
- 深夜電力B
- 第2深夜電力
「自分が契約しているメニューがよく分からない」という方は、毎月ご自宅に届く、電気代が記載された検針票をご覧ください。
左上の方に「ご契約種別」という項目があるはずです。そこに記載されているものが現在契約しているメニューです。
見直しが行われたメニューの中で一番多いのが「季時別電灯」。そこで今回は「季時別電灯で契約しているご家庭」を例に具体的にご説明させていただきます。
その他メニューの変更点をより詳しく知りたい方は、検針票をお手元にご用意して、新電力おおいたまで気軽にお電話ください。
「季時別電灯」とは
「季時別電灯」とは、オール電化のご家庭向けに考案されたメニュー。
基本的に電力会社の電気料金は1日を3つの時間帯に分け、それぞれに料金単価が設定されています。時間帯ごとの料金単価は以下の通りで、昼間が高く、夜間から早朝にかけて安いのが特徴です。
- デイタイム...(10〜17時)の電気代は割高
- リビングタイム...(8〜10時、17〜22時)の電気代は割安
- ナイトタイム...(22時〜翌朝8時)の電気代はさらに割安
オール電化のご家庭は電気をたくさん使うので、オール電化普及のために「使い方次第で電気代を安くできるメニュー」をつくったんですね。
夜間の電気代が安く設定されている分、昼間の電気代がかなり割高なので「夜型のライフスタイル」かつ「昼間は電気をあまり使用しない」ことが前提。
安い深夜電力を利用して電気をたくさん消費する大型家電(エコキュートや洗濯機など)を動かすことで、電気代を安く抑えることができます。
今回料金の見直しが行われたのは主にオール電化向けのメニューですが、この「季時別電灯」が最も多く契約されてます。他のメニューは電力使用量や供給時間で区分されていたり、、、と、特殊なライフスタイルのご家庭向けのものが多いのです。
九州電力様の電気料金改定が実質的な値上げとなる理由
今回の電気料金見直しでほとんどのご家庭の電気代が高くなります。
以下では今回の見直し内容を少し詳しくご説明させていただきます。よろしければ、お手元に九州電力様から届いた「電気料金見直しのご案内」を用意して、照らし合わせながら読んでみてください。
改定内容①「昼間電力量料金単価の引下げおよび夜間電力量料金単価の引上げ」
文字通り、昼間の料金単価が安くなり、夜間の料金単価が高くなります。
・デイタイム(10〜17時)の料金単価:1kWhあたり
(見直し前)夏季36.78円→(見直し後)34.78円
(見直し前)冬季30.92円→(見直し後)28.92円
・ナイトタイム(22時〜翌朝8時)の料金単価:1kWhあたり
(見直し前)10.49円→(見直し後)11.89円
「夜間の電気代が高くなるけど、昼間の電気代が安くなるんだからトータル金額はそんなに変わらないのでは?」そう考える人も多いと思いますが、ほとんどの場合トータル金額に大きな差がでます。理由は2つ。
1.料金見直し後も、昼間より夜間の電力の方が圧倒的に安い
「季時別電灯」は安い深夜電力を活用するご家庭向けのメニュー。夜間の電気代が安い分、昼間の電気代が割高に設定されています。それは見直し後も変わりません。
最初の比較表に記載されている単価を比べれば一目瞭然ですが、見直し後も夜間の料金単価の方が圧倒的に安いのです。ということは当然、「料金単価が安くなる昼間の電力をたくさん使って、電気代を抑える」という手は使えません。
つまり、電気代を安く抑えたいのであれば、今まで通り単価の上がった”夜間の電力をメインで使うしかないのです。
もちろん、昼間の電気代は安くなりますが、そもそも昼間は電気代の総額に響くほど電気を使っていないご家庭がほとんど。その理由が次の②です。
2.昼間に電気をあまり使わないライフスタイルのご家庭が多い
「季時別電灯」を契約しているご家庭では、安い深夜電力をメインに使う生活スタイルの方々が多いはずです(そういうご家庭向けのメニューですから当たり前ですね)。「昼間は家族全員、仕事や学校に行くので電気をあまり使わない」「夜間に大型家電を使う習慣が身についている」そんな方が多いのではないかと思います。
また、オール電化のご家庭がほとんどですから、太陽光発電を行なっているケースも多いでしょう。太陽光発電を行なっていれば、当然昼間の電力の大部分を自家発電で賄っているはずです。
つまり、、
・元々あまり使わない昼間の電力→安くなる
・メインで使う夜間の電力→高くなる
あまり使わない昼間の電力が安くなっても意味がないと思いませんか?
以上のことから、夜間の電力量料金単価の引き上げは、実質的な電気代の値上げといえるのです。
料金見直し後に「電気代が安くなった」場合は要注意!
「季時別電灯」を契約しているにも関わらず、「昼間に電気をたくさん使っている」というご家庭は、今回の見直し後に電気代が安くなる場合があります。
しかし、先述したように「季時別電灯」は昼間の電気代が高く、夜間の電気代が安いメニュー。昼間に電気をたくさん使うライフスタイルであれば、メニュー選びそのものが間違っている可能性があります。
ライフスタイルにあったメニューにすれば、電気代を大幅に抑えることができますので、見直しをおすすめします。
改定内容②「エコキュートや電気温水器など深夜運転機器を対象とした割引の廃止」
これは「8時間通電機器割引」「5時間通電機器割引」と呼ばれる、8時間型または5時間型のエコキュートや電気温水器を使っているご家庭を対象にした割引サービスが廃止されるということです。
今まではお使いの機器の容量に応じて以下の割引が受けられていました。
・8時間型の機器を設置していた場合
1kVAあたり、毎月154円の割引
・5時間型の機器を設置していた場合
1kVAあたり、毎月176円の割引
例えば、一般家庭で最も多い「8時間型2kVAのエコキュート」を使っていた場合、毎月の電気代から308円(154円×2)割引されていたことになります。
5kVAという大容量のものもありますから、その場合はなんと毎月770円(154円×5)も!要は、たくさん電気を使っている人ほど優遇されていたのです。
この割引が廃止される訳ですから、当然、その分がまるまる電気代に上乗せされます。
ご家庭の「通電機器割引」を確認するためには?
検針票をご確認ください。
検針票の氏名が記載されている下あたりに、「(割引対象)8時間型 2kVA」の表記がありますよね?この場合、「8時間型 2kVAの機器」を使用しているので308円(154円×2)の割引が受けられていたということになります。
給湯器を買い替える方々も増えています
容量の大きな(=今まで割引率が大きかった)古い電気温水器を使っている方はこの機会に買い替えるのもお勧めです。
今のエコキュートは非常に効率的。タイプや機種にもよりますが、電気温水器と比べ、使用電力量を1/3〜1/4程度に抑えることができます。
ランニングコストが安く、エコで経済的、さらに使い勝手も抜群。長い目で見ると買い替えた方がお得なケースも多いです。
料金見直し後も「現在の電気料金メニューが最もお安くなります(=そのまま何もしない方がいい)」は本当?
これまでの説明で、今回の電気料金見直しが実質的な「電気代の値上げ」になるということがご理解いただけたと思います。
しかし、九州電力様から届いた電気料金見直しのご案内には、「ほとんどのお客さまは、現在の電気料金メニューが最もお安くなります」と書いてあります。疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
これは確かに間違いではありません。
「季時別電灯」は、オール電化普及のためにつくられた特別割引メニューであり、実は4年前に廃止(新規契約ができない)されているのです。つまり「季時別電灯」が廃止された後に新設されたメニューに入り直すよりは今のままが安いですよ、という意味なんです。
しかし忘れてはいけません。2016年4月に電力自由化がスタートし、今の皆さんには「新電力する」という新しい選択肢があることを。
新電力する(新電力おおいたに乗り換える)と、電気代が年間5,016円“確実に”安くなる!
今回の電気料金見直しを受け、新電力おおいたでは新たに九州電力様の「季時別電灯」に相当する「おおいたのでんきK」を考案しました。
「おおいたのでんきK」はとてもわかりやすいプランです。「季時別電灯」から乗り換えていただくと“確実に”年間5,016円安くなります。
「おおいたのでんきK」にすると電気代が年間5,016円安くなる理由
「おおいたのでんきK」は、九州電力様の「季時別電灯」より基本料金を418円安く設定しています。もちろん、各時間帯の料金単価は九州電力様と同じです。
つまり、九州電力様の季時別電灯から乗り換えていただくと、基本料金の割引分418円×12ヶ月=年間5,016円が確実に安くなるのです。※口座振替割引-55円/月は含みません。
基本料金割引分(418円)の内訳
- 請求書の送料分110円を値引き
請求書はWebでの明細照会となります。郵送をご希望の方はこの110円の割引がなくなります。 - 一般家庭で最も多い8時間型2kVAのエコキュートを設置していた場合に廃止される通電機器割引分308円を値引き
詳細は「おおいたのでんきK」をご覧ください。
もちろん新電力に乗り換えるにあたり、電気の質が変わる、解約料が必要になるなどのデメリットは一切発生しません!電力会社の乗り換えは単に「電気代を支払う窓口が変わるだけ」なのです。
詳しくは「電力会社の乗り換えに躊躇するのは、新電力への「不安感」のせいではありませんか?そういった方々は、「電力自由化(電力会社乗り換え)のデメリットはほぼない」をご覧ください。
まとめ
今回行われた九州電力様の電気料金見直しは、ほとんどのご家庭にとって「実質的な電気代の値上げ」になります。
特に容量の大きな給湯器を使っているご家庭は大幅に値上がりする可能性があるので注意が必要です。実際に試算したところ、「毎月の電気代が1,500円近く上がった」というケースもありました。
「電力会社が選べるようになった」ということは、「選択次第で電気代を安く抑えることができるようになった」ということです。
普段、電気代の内訳まで意識して見ることはないかもしれませんが、今回ばかりは検針票とにらめっこして、ベストな選択をしてください。
「やっぱりよく分からない」という方は、お手元に検針票をご用意して、気軽に新電力おおいたまでお電話ください。もちろん、直接ご来店いただいても大丈夫です!
この機会にぜひ、「新電力しませんか?」