今夏、日本は原発事故の影響で計画停電が頻繁に行われた東日本大震災後に匹敵するほどの電力不足に陥っています。
この電力不足は一過性のものではありません。詳しくは「この夏の電力が足りないって本当?夏場に電力不足になる理由と私たちにできること」に書いていますが、現在抱えている様々な問題が解決しない限り、継続すると予想されているのです。
電力不足は日々の生活や経済活動に大きな影響を及ぼす重大な社会問題です。私たち一人一人が自覚し、“今”電力不足解消のために行動することが求められています。
電力不足に対して、私たちができることの一つが節電です。
今回は、節電マスターの異名をとる新電力おおいたの社員が実際に実践している節電術をご紹介します。その社員はなんと5人家族で月の電気代が平均4,200円という驚異の電気代を実現しています!
皆さんも今回の記事を参考にして、節電マスターを目指してください!
電源タップはスイッチ付きにして「待機電力」を削減
〜無駄な電力は使わない!スイッチOFFで簡単に節電!〜
“無駄な電力”の代表的なものが「待機電力」。
家電は使用していない時もコンセントを抜かない限り、少量の電力(待機電力)を消費していることをご存知でしょうか?少量とはいえ、それが積み重なれば膨大な量になります。
待機電力を削減するためにはこまめにコンセントを抜く必要があるのですが、、、。「忙しくて実践できない」という人も多いはず。
そんな人にオススメなのがスイッチ付きの電源タップ。
電源タップのスイッチをオフにするだけで、簡単にコンセントを抜いた時と同じ状態にすることができます。
待機電力の大きな家電
待機電力の大きな家電はできるだけスイッチ付きの電源タップを使い、こまめにスイッチをオフするようにしましょう。
例)パソコン(1.22W)+プリンタ(1.48W)
1日22時間待機させた場合、1日の待機電力は59.4W(1.55円)。
年間21.7kWh、565円の無駄になります。
※メニューは九州電力様「従量電灯B」を想定 26.06円/kWhで計算
その他電化製品の待機電力については、以下「資源エネルギー庁 平成24年度(待機時消費電力調査)報告書概要」よりご確認ください。
家族で同じ部屋で過ごす
〜仲良く同じ部屋で過ごすと、照明も空調も1つでOK〜
使用電力量が多い、夏と冬は特に一つの部屋で過ごすようにしましょう。冷房器具や暖房器具は消費電力が多いので、大幅に電力を抑えることができます。
古い家電を買い換える
〜進化した家電は、省エネ効果抜群!電気代も大幅に安くなる〜
現在の家電は驚くほど進化しています。特に「省エネ」に関しては優秀。家電の買い替えで大幅な節電が叶います。
扇風機は【DC扇風機】がオススメ
暑い夏、エアコンの消費電力を抑えるには、エアコンと扇風機との併用がオススメです。
扇風機の一押しは消費電力が少ないDC(直流)扇風機。従来のAC(交流)扇風機に比べ、消費電力も、電気代も倍以上節約できます。
節電以外にも、「AC(交流)扇風機では難しかった微風が送れる」、「音が静かなので寝るときも快適」などさまざまなメリットがあるので、買い換えて損はありません。
【AC扇風機】と【DC扇風機】の消費電力・電気代比較
扇風機の使用期間を4ヶ月とすると
約23.04kWh省エネ、約600円お得!
- AC扇風機
月間使用量 43(W)×8(時間)×30(日)=10.32kWh 約269円/月 - DC扇風機
月間使用量 19(W)×8(時間)×30(日)=4.56kWh 約118円/月
※メーカーカタログ値より算出しています。
(AC:パナソニック製 F-CU324、DC:パナソニック製 F-CU338)
※どちらも最大風量運転時の消費電力です。
※メニューは九州電力様「従量電灯B」を想定 26.06円/kWhで計算
DC(直流)扇風機は6,000円程度から販売されています。
【一般電球】から【電球型LEDランプ】へ
電球をLEDに交換すると消費電力が大幅に下がります。寿命も長いので交換の手間も省けます。使用頻度が高い場所から交換するのがオススメです。
【一般電球】と【LED型電球】の消費電力・電気代比較
年間約132.48kWh省エネ、約3,456円お得!
- 一般電球
月間使用量 54(W)×8(時間)×30(日)=12.96kWh 約338円/月 - LED型電球
月間使用量 約8(W)×8(時間)×30(日)= 1.92kWh 約 50円/月
※メニューは九州電力様「従量電灯B」を想定 26.06円/kWhで計算
引用元:経済産業省HP 省エネ家電を選びましょう!> 照明機器より
冷蔵庫を買い替える
冷蔵庫は消費電力が大きい上、ここ10年で省エネ性能が飛躍しています。買い換えることで大幅な節電が可能です。
【2007年製冷蔵庫】と【2017年製冷蔵庫】の消費電力・電気代比較
年間約300kWh省エネ、約7,818円お得!
- 2007年製の冷蔵庫
年間電気使用量 570~640kWh
約600kWh=約15,636円/年額 - 2017年製の冷蔵庫
年間電気使用量 290~320kWh
約300kWh=約7,818円/年額
※メニューは九州電力様「従量電灯B」を想定 26.06円/kWhで計算
引用元:経済産業省HP 省エネ家電を選びましょう!> 冷蔵庫 より
【電気温水器】から【エコキュート】へ
一般的にオール電化のご家庭は夜間の安い時間帯の電気を使うため、電気代の単価はやすくなります。
このように普通はお得な「オール電化」ですが、実は意外な落とし穴が!エコキュートではなく、電気温水器を使っているご家庭は給湯に多量の電気を使用するので電気代の総額が高くなります。
電気温水器をエコキュートに置き換えると使用電力量が約1/3になり、大きく節電できます。
【電気温水器】と【エコキュート】の電気代比較
年間約3,600kWh省エネ、約42,804円お得!
- 電気温水器
月間使用量 約450kWh 約5,351円/月 - エコキュート
月間使用量 約150kWh 約1,784円/月
※メニューは九州電力様「季時別電灯」を想定 11.89円/kWh(ナイトタイム)で計算
※井戸水を使用されている場合など、エコキュートが設置できない場合があります。
まとめ
私たちは、皆さんに節電を楽しんでもらいたいと思っています。
“電力不足に貢献するために”と気負うのではなく、まずは“電気代を安くしたい”でいいのです。
毎月届く検針票をみて「今月いくら安くできたかな?」とご家族で楽しんでください。
新電力おおいたも皆さんに節電を楽しんでいただけるよう、「節電大賞」などのイベントを企画したいと考えています。